はじめて歩く道の、角を曲がったとき
突然、目の前に満開の桜が現れた経験はありますか。

思いがけず出会った桜の美しさは、圧倒的で、言葉にならない。
ただただ見惚れて、しばらくの間、時間が止まったような感覚に陥ります。

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この写真は、まさにその瞬間を切り取った一枚。

見事な桜に出会えた日は、ついつい家族や友人に話をしたくなります。

平安初期に出された『古今和歌集』では、梅を詠んだ歌 18首程度に対し、桜を詠んだ歌は70首もあったそうです。
桜の美しさを誰かと分かち合いたくなるのは、今も昔も変わらない日本人の心理なのかもしれません。

「美しさ」から生まれる豊かさの連鎖

美しいものを分かち合う、という意味では、
美術館も同じ。

美術館は、歴史に残る作品の数々を時代を超えて観ることができる特別な場所。

昨年は、月1〜2回のペースで美術館に足を運ぶことができました。かつての自分と比べると、アートに触れる機会は、格段に増えてきたような気がします。

それは、間違いなくArtLOVERのおかげ。

ArtLOVERとは、「美しいもの」を愛する仲間が集うオンラインサロン。わたしの友人 田嶋樹哩さんが立ち上げたコミュニティです。

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毎月1回、西洋美術の講座があったり、メンバーと一緒に美術館ツアーをしたり、
アートに触れる機会を創ってくれるArtLOVER。

イベントが充実している点も魅力ではあるけれど、わたしが思う一番の魅力は「美しさ」を仲間と分かち合えるところ。

例えば、先日のこと。

東京都庭園美術館の本館である「旧朝香宮(あさかのみや)邸」を見学したのですが、アール・デコ様式の建築がとても美しかったのです。



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こちらは、各部屋の照明を集めた一枚。

部屋のコンセプトに合わせ、照明を変えているんです。
家主である朝香宮ご夫妻の感性とこだわりに、心がときめきました。


その感動をArtLOVERでシェアしたところ、たくさんの方が興味をもってくれました。さらに、数名の方が旧朝香宮邸に足を運び、後日 感想を教えてくださったのです。

自分が感じた「美しさ」を、仲間と分かち合えた瞬間
心が満たされていくのがわかりました。

逆もまた然りで、メンバーが語るエピソードに興味を抱くことも多々。

旅先の美しい景色、一目惚れした写真、ある画家への想いなど、どのようなジャンルであっても、

人の心が動いた瞬間は、美しくて、尊い。

それを分かち合えることは、とても貴重で、心豊かなことだと思うのです。

あらゆる「美しさ」は、一つの概念に通ずる

先日、興味深い記事に出会いました。
英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが行った「脳のどこで美しさを認知しているのか」をテーマにした研究の記事です。

それによると、人は「美しい」と感じたとき 前頭葉の一部(※)の血流が増えて活性化するとのこと。

場所は、ちょうど眉間の奥あたり。
美しさを「眉間の奥」で感じとっているなんて、ちょっとイメージと違いますよね(笑)

※ 該当部分の名前は、内側眼窩前頭皮質(ないそくがんかぜんとうひしつ)と言います。難しい名前ですね

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さらに面白いことに、

絵画から得られる「観る美しさ」も
音楽から得られる「聴く美しさ」も
善や真といった「道徳的な美しさ」も

すべてこの場所(眉間の奥)が活性化されるというのです。

脳にとっての「美しさ」は、抽象化された一つの概念なのですね。

みんなで創る「美しさをともに愛でる」というカルチャー

この研究結果は、ArtLOVERのコンセプトにも通じているように思います。

ここは、美しいもの、楽しいことが好きな仲間とともに、感性と知性を高め、教養とセンスを磨く、愛とピュアリティのサードプレイス


ArtLOVERが目指す世界観も、「美しいもの」「楽しいこと」は抽象化された概念であり、ジャンルを特定したり制限したりはしていません。

この考えに共感した方が集まっているから、あらゆる「美しさ」を分かち合うことができているのだと思います。

ここには、日常に潜む「美しさ」も含まれます。

例えば、
見上げた月が、美しく輝いていたとき。

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家路に着く途中、こうした瞬間は不意に訪れます。

SNSで呟くほどでもないかもしれない。
でもそこには、美しい景色に心ときめくあなたがいます。

わずか数秒であっても、あなたの心が動いたならば、
言葉にして、ArtLOVERに共有してみてほしい。

あなたの感性に共感し、刺激を受けた仲間が現れ、そこから心満たされる連鎖がはじまっていくのです。

このような連鎖がどんどん広がっていったら、
世界は今よりも、優しくて、平和になるように思います。

ArtLOVERが、そんな未来に貢献できたら素敵なことですよね。    

美しさを分かち合い、ともに愛でる


ArtLOVERは、この心豊かな行為の起点になることができる。わたしは、そう信じています。

だからこそ、ArtLOVERの仲間とともに、
この輪をどんどん広げていきたいと思っています。

そう、平安時代に日本中が「桜の美しさ」を歌で詠みあっていた時のように。

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現在 第6期のメンバー(LOVER)募集中です。

興味を持ってくださった方は、
第6期LOVERとなって一緒に活動しませんか?


詳細は、こちらからどうぞ。
https://artlover.life/about 

お会いできること、楽しみにしています!